エコノミー症候群と西安

 

こんばんは。私は昨日から中国陝西省西安に出張しています。

昨日、夕方に成田空港を飛び立ち、先ずは上海で入国審査を受けた後、夜中に西安に到着しました。上海でのトランジット時間を含め、7時間の飛行機の旅でした。座りっぱなしでしたので、最後にはお尻が痛くなりました。足もだるくなり、エコノミー症候群になる一歩手前のような感触ではなかったでしょうか。

 

飛行機の中ではなるべくトイレに立つことを避けようと水分を控えていたのですが、やはりフライト中は水分を充分に取るべきだと、反省しているところです。ただ、エコノミークラスだと座席が狭く、トイレに立つのはやはりおっくうになりますが、それでもトイレに立つことを恐れずに水分はとりましょう。そうそう、今回の復路のフライトは旅行社の好意でビジネスクラスにグレードアップされているようなので、そこは一安心といったところでしょうか。

 

今回の九州地方での地震でも、熊本ではエコノミー症候群で亡くなる人が増えているようです。これまでになく、地震発生の可能性が長引いており、家で安心して休むことができず、車などで眠る人が多いので、こまめに水分を取る、頻繁に身体を動かすなど、普段にも増して心掛ける必要があります。現代の日本人は、それでなくとも化学物質や放射能の影響で病気に対する抵抗力や免疫力が低下してるので、今回のような緊急時はもちろんのこと、普段の生活の中でもストレスを溜めないよう工夫することが大事です。

 

今次の西安出張ですが、明日から明後日にかけて1日中会議が続きます。我が組織の理事長に随行してきており、彼が初めての西安訪問ということなので、本日は気分転換と観光産業の現地視察調査を兼ねて、世界遺産となっている兵馬俑(秦始皇帝陵の副葬品である兵士や馬車を模った焼き物)、華清池(唐の玄宗皇帝と楊貴妃の離宮)などを訪れました。以前にも何度も訪れたことのある観光地ですが、改めて中国の歴史文化の深さを思い知ることができました。秦始皇帝による中国統一は紀元前221年、唐の玄宗皇帝の時代は8世紀初頭です。遺跡、文物の豊富さには驚かざるを得ません。

 

しかし、今の中国の観光地は問題ばかりです。文物の保存と称して、どこの観光地でも高額の入場料を取り、膨大な観光客ばかり、しかもそれに対応するために係員に観光客を人として扱う意識はほとんどなく、流れ作業に終始する始末。観光地で重要なのはリピーターであり、より多くの「一元の客」ばかりを当てにしているようでは、そのうち誰も行かなくなるでしょう。やはり、日本の「おもてなし」のビジネスモデルが、今中国に最も必要とされるところですが、これが中国に定着できるようになるには、まだまだ時間が必要でしょう。ある程度そのような意識が定着し始めたときこそ、東藝術倶楽部中国勉強会が実現できればと思っています。「おもてなし」については、後日深堀したいと思います。

 

高見澤

2016.4.20

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このページは、東藝術倶楽部広報が2016年4月21日 10:18に書いたブログ記事です。

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