東藝術倶楽部瓦版 20160725 :江戸の料理革命-主食編その②

 

おはようございます。

暑い日が続きます。体調を崩さないよう、こまめに水分補給を忘れないでください。

明日から北京出張です。北京では大雨による冠水が起きたようで、最近の異常気象が世界各地で起きています。地球に仇をなす地球の人類に対する報いだと言えましょう。

 

さて、今日も江戸の人々の主食についてご紹介していきましょう。

江戸時代中期の日本の米の生産量は2,5003,000万石、現代の単位で言えば375450万トンでした。当時の日本の人口が約3,000万人ですから、一人当たりに換算すると、125150kgです。男性の大人一人が1年間で食べる量の標準が1石、すなわち約150kgですから、ほぼ自給自足できていたことになります。

ちなみに、現在の日本の米の生産量は約900万トン、石高で言えば6,000万石になります。人口1億2,700万人で割れば、一人当りは約70kgとなり、江戸時代の半分程度です。その分、小麦(パン、麺類)やシリアル等の主食で補われていますので十分なのでしょうが、それらは輸入に頼っているのが実情です。そう考えれば、江戸時代は主食が自給自足できていたので、それだけ豊かな時代であったことが分かります。

 

この1石を1日当りに換算してみますと、約2.7合になります。江戸の人々は、一人当たり1日平均5合食べていたと言われているので、全国的にみてもかなり裕福であったことが分かります。実際に、1日平均5合食べられたのは、総人口の10%程度だったと言われています。

 

でも皆さん考えてみてください。我々現代人は、1日どれくらいの米を食べるでしょうか?我が家大人5人の場合(夫婦+1男2女)、5合炊けばほぼ1日は十分食べられます。一人1日1合で、我が家はどちらかと言えば小食です。5合どころか、2.7合でも食べきれません。おやつにおにぎりにして食べたとしても、まあ2合もあれば十分でしょう。

 

教科書では分からない江戸時代の食生活。自ら調べてみると、意外な事実に気付くことができます。

 

明日から北京出張です。明日から今週いっぱいは休刊とさせて頂きます。

 

高見澤

2021年1月

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このページは、東藝術倶楽部広報が2016年7月25日 12:33に書いたブログ記事です。

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