東藝術倶楽部瓦版 20171031:江戸時代の教訓・教えを活かせー「二百二十日」

 

おはようございます。昨日は台風一過で天気は良かったのですが、冬型の気圧配置で風が強く、木枯らし1号となったようです。今日で10月も終わり、明日から11月となり、これから寒さが増しますので、体調管理には十分ご注意ください。

 

さて、本日は前回の「二百十日」に続いて、「二百二十日(にひゃくはつか)」について紹介したいと思います。この二百二十日は春節より数えて220日目の日のことを指し、二百十日と同じ意味を持つ雑節で、三大厄日の一つに数えられています。新暦では9月11日頃になります。

 

二百二十日の起源についても、二百十日と同じように渋川春海が貞享暦に初めて書き込んだものと言われていますが、前回の二百十日と同様に異説もあります。

 

三大厄日とされる二百十日と二百二十日ですが、台風に限っていえば、統計的には二百十日以降、9月下旬にかけて襲来することが多く、このため気象学者は二百二十日の方を警戒する必要があると言っているようです。

 

かつて気象関係者から「魔の26日」と言われたのは「9月26日」のことです。統計上、台風の襲来が最も多いのは9月17日と24日のようですが、甚大な被害が一番多いのはこの26日です。二百二十日より後になりますが、昭和29年(1954年)の「洞爺丸台風(台風15号マリー"Marie")」、昭和33年(1958年)の「狩野川台風(台風22号アイダ"Ida")」、昭和34年(1959年)の「伊勢湾台風(台風15号ヴェラ"Vera")」はいずれも魔の26日に襲来しています。日本の「災害対策基本法」はこの伊勢湾台風の襲来を契機に制定されました。

 

一つ二百十日のところで書き忘れましたが、日本では、新暦9月1日は「防災の日」とされています。これは大正12年(1923年)9月1日に発生した「関東大震災」にちなんで、昭和35年(1960年)に制定されたものです。

 

最近、世界各地で地震や火山噴火が生じているとのニュースを耳にします。ハリケーンやサイクロン、台風による深刻な被害も世界中で起きているようです。三大厄日が江戸時代の暦に刻まれるようになったのも、人々の経験や感覚に基づいているものです。とはいえ、今年の日本では10月末にも台風が襲来して、季節も少しずつずれているようにも思えますが、それでも過去の人々の教訓や教えを、現代の防災に活かすことができれば、被害をもっと小さく抑えることができるでしょう。

 

高見澤