おはようございます。12月に入り、もうすでに4日目になってしまいました。月日の経つのは早いもので、人間も知らず知らずのうちに歳を重ねていきます。自分もまだまだ若いと思いながらも、身体が次第にその気持ちに着いていけないことが次第に多くなってきています。歳を取るという認識自体が、身体の老化を早めることにつながると思い、常に意識して老化現象そのものを否定し続けているのですが、現実に起きている事象を真にあたりにすると、無意識のうちに老化現象を受け入れているのかもしれません。時間の流れと言うものを、もう一度初心に帰って思い直してみたいと思うところです。
さて、本日からは11月の年中行事の紹介に移りたいと思います。旧暦11月の和風月名は「霜月(しもつき)」です。
『日本書紀』によると、11月は「十有一月」と書いて「シモツキ」と読ませていますが、これは後世の訓だそうです。『古事記』や『万葉集』には用例がなく、霜月という言葉が登場するのは平安時代以降の文献です。『竹取物語』には「霜月しはすの降り氷り...」、『源氏物語』には「しもつきばかりなれば、雪・霰(あられ)がちにて...」とあります。
「しもつき」の語源としては、文字どおり霜が降る月、すなわち「シモ(霜)月」とする説が有力です(『下学集』、『東雅』)。しかし、『奥義抄』には、「霜しきりに降るゆえに、霜降り月といふを誤れり」と記してあり、「シモフリ(霜降)月」を由来とする説もあります。
また、その他の異説として、ものがしおれていたむという意味で「凋む月」、すなわち「シモグル月」とする説、あるいは「末(すえ)つ月」が訛ったとする説、そして「スリモミ(摺籾)月」という説、更には10月を「カミ(上)の月」とみなし、それに対して11月を「シモ(下)月」と称するなどの説があります。ただ、これらの説はいずれも有力な説にはなっていません。
現代では、「食物月(おしものづき)」の略であるとして、「新嘗祭を初として民間にても新饗(にいあえ)す」とする説(『大言海』)などがあります。
高見澤