東藝術倶楽部瓦版 20181005:江戸の自立支援施設を管理-「人足寄場定掛方」

 

おはようございます。今日は金曜日、明日から3連休の方も多いかと思います。しかし、現在台風25号が東シナ海を北上中で、この3連休中に日本海を駆け抜け、西日本や日本海側、東北・北海道では比較的大きな影響が出そうですので注意してください。私はといえば、相も変わらずのんびりと休む時間はなさそうです。

 

さて、本日は「人足寄場定掛(にんそくよせばじょうがかり)方」について紹介していきたいと思います。「人足寄場」とは、正式には「加役方人足寄場(かやくかたにんそくよせば)」と呼び、浮浪者、無宿者、軽犯罪者等を収容した自立支援施設のことを指します。

 

人足寄場については、別の機会に改めて紹介したいと思いますが、ここで簡単に説明しておきますと、寛政2年(1790年)に火付盗賊改方長官を務めていた長谷川平蔵宣以(のぶため)の提案により江戸石川島に設置されました。当初、平蔵が火付盗賊改方にいる間は火付盗賊改が所管していましたが、寛政4年(1792年)に平蔵が退官すると、人足寄場は江戸町奉行所の管轄に入りました。

 

この人足寄場の人足を監督していたのが「人足寄場定掛与力」で、定員は南北奉行所それぞれ1騎、その下に「人足寄場定掛同心」2名がそれぞれ配属されていました。

 

高見澤

2021年1月

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このページは、東藝術倶楽部広報が2018年10月 5日 07:36に書いたブログ記事です。

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