東藝術倶楽部瓦版 20190301:江戸の主な大

 

おはようございます。今朝、5時頃に家を出たときに小雨が降っていましたが、6時少し前に職場に着く頃には雨もほとんど止んでいました。昨日は終日雨が降るなか、友人の告別式参列のために千葉県まで行ってきました。三寒四温の季節、一雨ごとに暖かくなり、そろそろ服装にも戸惑う日が多くなりそうです。

 

さて、これまで長きにわたり江戸の大火をみてきた訳ですが、これら江戸の代表的な大火を何らかの理由を付け、数を絞って称する呼び方があります。なかでもよく知られているのが「江戸の三大大火」です。これについては、すでに瓦版でも紹介していますが、再度おさらいしておきましょう。

 

江戸の三大大火とは、明暦3年(1657年)の「明暦の大火(振袖火事)」、明和9年(1772年)の「明和の大火(目黒行人坂火事)、そして文化3年(1806年)の「文化の大火(丙寅火事、牛町火事)を指します。

 

この三大大火のほかに、「江戸の十大大火」という選び方があるようです。この中には当然上述の三大大火が含まれていることは言うまでもありません。十大大火とされているのは以下の通りです。

① 明暦の大火(振袖火事):明暦3年(1657年)

② 天和の大火(八百屋お七火事):天和2年(1682年)

③ 勅額火事(中堂火事):元禄11年(1698年)

④ 水戸様火事:元禄16年(1703年)

⑤ 小石川馬場火事:享保2年(1717年)

⑥ 明和の大火(目黒行人坂火事):明和9年(1772年)

⑦ 桜田火事:寛政6年(1794年)

⑧ 文化の大火(丙寅火事):文化3年(1806年)

⑨ 文政の大火(神田佐久間町の火事):文政12年(1829年)

⑩ 地震火事:安政2年(1855年)

このうち、桜田火事は記録がほとんど残っていないにもかかわらず十大大火に挙げられており、どのような基準でこの十大大火が選ばれたのかは不明です。

 

このほかにも、「元禄の大火」と呼ばれる元禄年間に発生した3つの大火、すなわち元禄10年(1697年)の大塚善心寺を火元とする火事、勅額火事、水戸様火事の3つの大火を指す呼び方があることは、以前にも紹介した通りです。

 

高見澤

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このページは、東藝術倶楽部広報が2019年3月 1日 09:51に書いたブログ記事です。

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