東藝術倶楽部瓦版 20201022:【江戸の町その29】眼病治癒の観世音-「龍眼寺」

おはようございます。今週月曜日に中国の第3四半期の経済成長率が発表になり、前年同期比4.7%増と景気が大きく改善していることが分かりました。発表直後に中国のメディアの一つ「中国経済日報」の支局長からコメントを求められ回答したところ、写真付きで記事が掲載されました。中国語で恐縮ですが、下記のURLをご笑覧ください。

 

http://paper.ce.cn/jjrb/html/2020-10/21/content_430414.htm

https://mp.weixin.qq.com/s/9CnXqHHHICZUBilQtrk2Yw

 

尚、日本語では以下の通りとなります。

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本日、発表になった中国の第3四半期の経済成長率についてコメントします。
第3四半期が4.9%の成長となったことは、今年初頭から続くコロナウイルスを抑えつつ、上手に経済運営を行っている結果だと思います。

コロナを抑えることと、経済活動を活発化することは、まったく逆の措置が求められるわけで、コロナを抑えるためには経済活動を抑えざるを得ず、逆に経済活動を拡大すればコロナも感染が拡大するという矛盾を抱えることになります。コロナを抑えつつ経済活動を拡大するそのバランス調整は非常に難しいはずなのですが、中国はそのバランス点を見事につかんだということだと思います。



ただ、一つ分からないのは、社会消費、固定資産投資、輸出のいずれもが十分に回復していないなかで、GDPだけが回復基調にある点です。もちろん財政投入で固定資産は若干伸びていますが、社会消費と輸出はいずれも低迷したままです。一方で、工業生産とサービス業の回復が経済成長を押し上げているという日本のメディアの分析もありますが、消費が低迷したままで、どこまで今後の経済成長を支えられるか不透明なところもあります。



いずれにせよ、これから冬場に向かいコロナの感染拡大が懸念されるなか、コロナ拡大防止と経済活動拡大のバランス点が変わる可能性があり、中国政府がそれをどこまで上手く調整していくのか、注目していきたいと思います。中国を除く世界各国は、いずれもそのバランス点をうまく掴むことができませんでした。それが今もって完全拡大を抑えられない結果ですね。



日中間のビジネス再開に向けて日本経済界が注目している点は、いつ両国の間の渡航制限が解除されるかです。渡航解除の前提条件を明確に示し、その条件をクリアするための措置を早急に講じてもらいたいと思います。

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さて、本日は「龍眼寺(りゅうげんじ)」について紹介しようと思います。龍眼寺は東京都江東区亀戸にある天台宗の寺院です。山号は慈雲山(しうんざん)、院号は無量院(むりょういん)、別称「萩寺(はぎでら)」とも呼ばれています。本尊は観世音菩薩で、亀戸七福神の布袋尊の札所にもなっています。

 

応永2年(1395年)、比叡山で修業を終えて帰国の途にあった良博大和尚(りょうはくだいかしょう)〔千葉氏の出〕が観世音菩薩の夢告によって柳島辻堂の下に眠る観世音菩薩像を祀り、当時村に流行していた病を平癒するために、慈雲山無量院柳源寺を創建しました。その後、寺の湧き水で洗顔すると目がよくなるとの話が広まり、眼病治癒の観世音菩薩として信仰を集め、寺院名を龍眼寺と改められました。

江戸時代初期には、住職が百種類もの萩の木を諸国から集めて境内に植えたことから、萩寺とも呼ばれ、多くの文人墨客が訪れ賑わっていたとのことです。境内には松尾芭蕉や落合直文などの句碑、歌碑があり、当時の風情を偲ばせます。

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このページは、システム管理者が2020年10月22日 11:38に書いたブログ記事です。

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