おはようございます。昨日、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)がやっと合意に達しました。日本にとっては中国、韓国との初の自由貿易協定(FTA)となるわけですが、今回RCEPからインドが抜けたことで、RCEP内における主要国の影響力のバランスが気になるところです。今後は各国において国内手続きが行われ、発効するまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。長年、早期締結が期待されていたRCEPは、今回、新型コロナウイルス感染により人の移動が制限を受ける中で合意されたわけですが、このタイミングでの合意にどのような意味があるのか、自分なりに考えてみたいと思います。
さて、本日は前回の白鬚神社でも話題に出た「蓮花寺(れんげじ)」を紹介したいと思います。蓮花寺は墨田区東向島にある寺院で、山号は清瀧山(せいりゅうざん)、宗派は真言宗智山派に属しています。
蓮花寺の縁起については不確かなところが少なくありません。一説によると、最明寺入道時頼(鎌倉幕府第5代執権・北条時頼)が兄の武蔵守・経時(第4代執権)の追福のために、寛元4年(1246年)に鎌倉佐介谷(さすけがやつ)に巨刹を創建し、「蓮華寺(れんげじ)」と名付け、良弁法印審範(源頼朝の外伯父)を開祖として聖徳太子の御像を安置します。その後、京都禁裏から弘法大師空海が自ら描いたとされる「女人済度厄除弘法大師」を請し、奏送を怠ってそのまま寺に安置したそうです。
経時の子の頼助は執権職を叔父の時頼に譲り、自らは剃髪して諸国を回ります。弘安3年(1280年)に頼助がたまたま寺島(東向島)を訪れた際に寺を建て、そこに鎌倉の蓮華寺を遷し「女人済度厄除弘法大師」を本尊として、自ら開山となります。これが今の蓮花寺というわけです。
江戸時代には、霊験あらたかな厄除けの寺島大師として有名になり、川崎大師平間寺、西新井大師総持寺とともに「江戸三大師」に数えらるようになりました。現在、蓮花寺は南葛八十八カ所霊場84番札所、隅田川二十一カ所霊場21番札所、荒川辺八十八カ所霊場70~73番札所となっています。
コメントする