江戸の素晴らしさを実感するには!?

 

おはようございます。

昨晩の熊本を中心とする九州地方での地震、かなりの被害が出ているようです。

余震が続いているとのことで、九州地方やその周辺にお住いの方は、引き続きご注意ください。

東京でも、熊本での地震が発生するしばらく前に小さな縦揺れを感じました。一瞬でしたが、嫌な予感がしました。少し距離があるとはいえ、何らかの関連性があるのではないかと思っています。

 

一昨日、本メルマガで帰任のご挨拶をお送りしたところ、キリロラさん、川端さんからご返信をいただき、また顧問の池田先生からは直接メールを頂戴しました。事務局長の黒木さんからも、毎朝の私のメルマガを楽しみにされていた方もおられたと聞き、帰国したからには、今後もできる限り発信できればと思っています。

 

さて、今後のメルマガでの話題ですが、せっかく4年間も中国に滞在していたのですから、しばらくは中国ネタをお伝えしようかと思っています。

 

私自身、中国と関わってすでに35年ほど経ちます。大学で国際関係を学び始め、そこで東アジア地域研究と中国語を選んでしまったのが運のツキ(?)、中国というキーワードがライフワークの一つとなってしまいました。

 

「中国が好きか」と人に聞かれれば、私としてはまだはっきり答えは出ませんが、おそらく「中国は嫌い」なのではないかと思います。しかし、一つはっきりと言えることは、「中国は面白い」といことです。とにかく、歴史も長ければ国土も広い、人も多いし、民族や文化が多様で、それがまた入り混じって複雑な国家を形成しているのですから、一言で中国が「こうだ!」と言えるはずもありません。

 

昨今の御用学者がテレビのコメンテーターとして出演し、好き勝手に中国を決めつける発言をしていますが、それは多くの場合が妄想の世界であると感じざるを得ません。当然、御用でも学者は学者ですから、「分かりません」、「知りません」などとは死んでも言えませんので、何らかの回答を視聴者の前に示さなければなりません。それならそれで、しっかりと自分の目で見て事実を確かめ、軸足を定めた自分の考えを以て分析し、真実を語るのが本当の学者ではないでしょうか?それができなければ、テレビなどに出演しなければいいのです。

 

仕事がら、北京では日本メディアの現地駐在員と話をする機会がありました。現地の支局が事実を報道しようとしても、結果的には記事が捻じ曲げられ、中国にとってネガティブな報道が伝えられてしまうとのことで、彼らもかなり憤慨していました。彼らもサラリーマンですから、やはり本部なり上層部に逆らってまで勝手に記事を公表することはできないのが実態なのです。

 

中国では大気汚染がひどく、毎日スモッグに苦しんでいるかのように日本では報道されているかもしれませんが、実際に北京を訪れてみれば、決して毎日そのような状態でないことは分かるはずです。メディアによる一方的な報道で、あたかもすべてを知ったかのように誤解し、その誤った知識で物事を理解しようとすれば、結果的に誤った答えしか出てこないはずです。

 

今、我々にとって最も重要なことは、自分の目で見、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、舌で味わい、身体で体験し、精神で感じることだと思います。報道や教科書、政府見解を鵜呑みにするのではなく、自分自身で納得がいくまで考え、答えを見付けて欲しいと思う次第です。そうしてこそ、江戸の素晴らしさを実感できることができると思います。

 

高見澤

2016.4.15

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このページは、東藝術倶楽部広報が2016年4月20日 21:54に書いたブログ記事です。

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