東藝術倶楽部瓦版 20160520 :大いなる力には大きな責任が伴う

 

おはようございます。

会員の皆様には、事務局会計担当の青盛さんから、今年度会費のお振込み依頼が届いているかと思います。お支払いが遅くなりましたが、今朝私も振込を済ませました。事務局では経費削減に努めてはいるものの、ホームページの維持や各種イベント企画など最小限の固定費が必要ですので、皆様のご協力をお願い致します。当方としてもできる限り情報発信等を行い、ご満足いただけるような本倶楽部の運営に努めていきたいと思います。

 

さて、本日は中国のニュースサイト"China-Net"の日本語版に寄稿しました記事を絡めて、インターネット社会について紹介したいと思います。

 

タイトルにある「大いなる力には、大きな責任が伴う」というフレーズは、記事でも触れましたが、映画「スパイダーマン」に出てくる言葉です。

 

例えば、自動車を運転するには運転免許が必要です。それを取得するためにおカネと時間をかけて自動車学校で学ばなければなりません。自動車運転は一歩間違えば大変危険な凶器になり、大事故や大事件に発展する可能性があるわけです。ですから、免許という足枷をつけて責任に対する自覚を促すわけです。大型車や特殊車両、船舶や飛行機など、難しいものになればなるほど、その責任はさらに重くなっていきます。

そういう意味では、最近とみに無謀な運転で事故を起こすニュースが増えているように思われます。私もときどき東京都内を車で走りますが、責任を自覚せず、自分よがりな運転をするドライバーが増えたと感じています。もちろん、中国に比べればまだマシですが、傾向として中国では次第にマナーを自覚する運転手が増えている一方、日本ではその逆の現象が起きていることに危惧を感じています。

 

ここ最近、インターネットの普及など情報通信の発展によって世界が大きく変わってきています。奇しくも米国の社会学者ダニエル・ベル(Daniel Bell)や同じ米国の作家アルビン・トフラー(Alvin Toffler)が、1970年代に彼らの著書『脱工業化社会(The Coming of Post-Industrial Society)』や

『第三の波(The Third Wave)』

で予言していたような情報化社会が現実に生まれました。そして、その発展のスピードはこれまでとは比べ物にならないほど速くなっています。

しかし、その発展はあくまでも技術的な側面であり、それに人々の意識や精神が同時に成長しているのかという問題は別です。

 

五井野正博士が青年時代に書かれた『七次元よりの使者』だったでしょうか、そこに「現代は技術の進歩であって、科学が進歩しているわけではない」といった意味の表現がされていたことを思い出します。技術が進歩するには科学の進歩が伴わなければいけないし、科学の進歩には哲学の進歩が必要ではないかと思います。そのバランスがとれてこそ、真の意味での進歩、発展、成長が可能なのだといえるのではないでしょうか。

 

インターネットの発展は、我々の生活を便利にするだけでなく、世界を大きく変えることになりました。それだけ大きな力を持っているということなのですが、その反面、使い方を間違えれば大きな犯罪、災害をもたらすことになり兼ねません。そうした犯罪や災害を防ぐために、法律や制度による規制が必要だと言われるのが今の社会ですが、やはり人々の精神的成長なくして、インターネットが正しく使われることはないと思います。

 

 

http://japanese.china.org.cn/business/txt/2016-05/09/content_38411263.htm

大いなる力には、大きな責任が伴う-インターネット社会に寄せて

japanese.china.org.cn

大いなる力には、大きな責任が伴う-インターネット社会に寄せて。 419日のインターネットセキュリティ及び情報化事業 ...

高見澤

 

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このページは、東藝術倶楽部広報が2016年5月20日 13:31に書いたブログ記事です。

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