おはようございます。全国各地で新型コロナウイルス感染の第3波が来ているようで、また感染者数が増加傾向にあります。東京はもとより、特に北海道、大阪、愛知など地方で増えており、GoToキャンペーンで観光客が増えた影響ではないかとの指摘もあります。宿泊施設の従業員の間で感染が広がっているところもあり、当初からGoToの推進を疑問視する声もあったにもかかわらず、こうした結果につながった責任は誰がとるのでしょうか。この無責任体制が蔓延している日本にどのような未来があるのでしょう?
さて、本日は「白鬚神社(しらひげじんじゃ)」について紹介しましょう。白髭神社は全国各地にあり、東京でも江戸川区にもありますが、ここでは墨田区東向島にある白髭神社を取り上げます。他の白髭神社と区別するために「向島白髭神社」とも呼ばれ、また隅田川七福神の札所として「寿老人(じゅろうじん)」と称されることもあります。
主祭神は猿田彦大神(さるたひこのかみ/さるたびこのかみ)で、このほかに天照大御神(あまてらすおおみかみ)、高皇産霊神(たかむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)、大宮能売神(おおみやのめのかみ)、豊由気大神(とようめびめのおおかみ)、健御名方神(たけみなかたのかみ)の6柱が祀られています。社格は旧郷社で、もともとは旧寺島村(現在の東向島・墨田・堤通・京島・八広・押上辺り)の氏神として地元の人々の信仰を集めていました。主祭神の猿田彦大神は国土開拓の神とされ、人を正しく導くと信じられていることから、旅行安全、交通安全、商売繁盛、方災除の神として信仰されてきています。
天暦5年(951年)、関東に下向いた天台宗の僧・慈恵大師(じえだいし)〔良源(りょうげん)、元三大師(がんざんだいし)〕が滋賀白鬚神社を分霊し、この地に祀ったことがその始まりとされています。当初は同じ東向島にある真言宗智山派の寺院・蓮花寺(れんげじ)の別当西蔵院とされ、「白鬚大明神」と呼ばれていました。
平成2年(1990年)に放火により社殿が全焼、平成4年(1992年)に再建されています。白鬚神社にある狛犬一対は文化2年(1815年)の銘となっており、墨田区の登録文化財に指定されています。
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